ラ・ウニオン生物回廊プロジェクト

La Union Biological Corridor Project for Sustainable Use and Conservation of Biodiversity

実施中案件

国名
ホンジュラス
事業
技術協力
課題
自然環境保全
協力期間
2016年1月~2021年1月

プロジェクト紹介

ホンジュラスの生物多様性は高く、沿岸部の魚類を含め知られている脊椎動物だけで1971種に達し、このうち69種が固有種です。生物回廊は、保護地域を森林や河畔植生などで結び、地域全体の生物多様性や特定種の個体群存続可能性を高めることが目的ですが、生物多様性・生態系の保全を通じて、回廊を持続可能な開発のためのツールとしても利用する考えが一般的になりつつあります。この協力では、同国内の生物回廊の設置や運用に関して規定した「生物回廊管理規則」に基づく生物回廊管理モデルの確立を支援します。これにより、ラ・ウニオン生物回廊が適切に管理され、確立された生物管理モデルが近隣の生物回廊に適用されることが期待されます。

協力地域地図

ラ・ウニオン生物回廊プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ホンジュラス国家生物回廊委員会(略称コナコビCONACOBIH):「生物回廊管理規則」に基づき、環境省、林野庁、農牧省、市長連合会などの関係機関による、生物回廊に関する国レベルの調整機関を設立しました。今後、ホンジュラスの生物回廊管理に関する調整などを進めていきます。 

  • ラ・ウニオン生物回廊地域管理委員会:ラ・ウニオン生物回廊を構成する地元の3つの自治体による地域レベルの管理委員会。設立会合では、ホンジュラス国旗を中心に各機関の代表者が委員会の設立を宣誓しました。環境省および林野庁は共同管理者として関与しています。 

  • ユスカラン市街遠望:ラ・ウニオン生物回廊内の中心となるエルパライソ県の県都ユスカラン。かつては金銀の鉱山で栄えた町で、石畳とコロニアル調の街並みが山裾に広がります。 

  • ワークショップ(Lavanderos):パイロットコミュニティの一つ、グイノペ市ラバンデロスLavanderosで実施したワークショップ。コミュニティの資源、課題、必要な活動などについて話し合っています。 

  • ラバンデロスLavanderosの住民たち:ワークショップには住民自治会、水管理委員会、婦人会、父兄会、教員、教会などの関係者が集まりました。 

  • ワークショップ(Bachan):ユスカラン市バチャンBachanで実施したワークショップにて、グループに分かれてコミュニティの抱える課題などについて書き出しています。会場は村の学校の教室を借りて行いました。 

  • ワークショップ(Chaguite Grande):オロポリ市チャグイテグランデChaguite Grandeで実施したワークショップ。手作りの地図を使い、コミュニティが持つ資源などを確認しています。 

  • 生物多様性の日イベント:生物多様性条約の採択を記念し設定された5月22日の「国際生物多様性の日」にあわせて、ユスカラン市でイベントを開催しました。地元の子どもたちが森や野生動物を守ろうとアピールをしながら町を行進しています。 

プロジェクトニュース

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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