ホンジュラスは北緯12〜16度の熱帯圏に位置し、生物多様性は高く、沿岸部の魚類を含め知られている脊椎動物だけで1971種に達する。このうち69種が固有種であり、特に両生類に固有種が多い。その一方でホンジュラスは中米7ヵ国の中で森林減少面積、割合とも最も大きく、森林減少率は年2.16%に達する(2005-2010年)(FAO 2010年資料)。
生物回廊は、保護地域を森林や河畔植生などで結び生物移動を確保することで地域全体の生物多様性や特定種の個体群存続可能性を高めることが本来の目的であるが、途上国では生物多様性・生態系の保全を通じて回廊を持続可能な開発のためのツールとしても利用する考え…