【第8号】農業でつなぐ日本とインドネシア-JAとJICAの挑戦-
5月7日、JICAは全国農業協同組合中央会(JA全中)と連携協力基本協定を締結しました(注)。この協定は、JAグループが有する農業に関する知見と、JICAが有する国際協力を通じた人材育成のノウハウや途上国とのネットワークを活用し、開発途上地域や日本国内の課題解決に貢献することを目的としています。
協定ではインドネシアやラオスなど東南アジアのJICAプロジェクト地域にJA職員や組合員が派遣される予定です。その一環としてプロジェクトでも7月14日からの約1ヶ月間、JA邑楽館林の若手職員3名を受け入れています。また、それに先立ち、6月末にはJA全中とJA邑楽館林の関係者の皆さんにプロジェクトサイトを視察いただきました。混作(一つの作物の間に他の作物を栽培すること)が珍しくないことや、卸売市場でも競りはなく全て相対で取引されている様子など、日本とは違った栽培方法や流通システムに視察者の皆さんも今後の活動の構想が膨らんでいるようでした。
14日に派遣されたJA邑楽館林の3名にはプロジェクトに参加している農家を訪れ、インドネシアの農業の今を体験し、営農や組織作りに関する技術指導を実施する予定です。日本とは一味も二味も違う農業と農家の皆さんを相手に若い3人がどんな奮闘を見せてくれるのか、楽しみにしています。
彼らにはこのプロジェクトニュースの続報として、活動を通じて感じたことやこれからのインドネシアとの関わりなどの所感を後日発表してもらいたいと思います。この機会が日本とインドネシア双方の人材育成、そして課題解決の一助となるようプロジェクトでも後押ししていきます。
プログラム初日にカウンターパートとのミーティングに同席するJA邑楽館林の三人(中央)
西バンドン県の農家を訪問するJA視察団(6月20日)
西バンドン県で圃場モニタリングを行うプロジェクトチームとJA邑楽館林職員