水産関連機材整備計画

The Project for Improvement of Fishery Equipment and Machinery in the Commonwealth of Dominica

実施中案件

国名
ドミニカ
事業
無償資金協力(贈与契約(G/A))
課題
水産
贈与契約(G/A)締結(供与期限)
2015年7月~
供与額
1.66億円

プロジェクト紹介

東カリブ海に位置する島嶼国であるドミニカ。日本は無償資金協力により3ヵ所の水産センターの整備を支援し、同国の水産業に貢献してきました。この協力では、そのうち2ヵ所の水産センター(ロゾー、マリゴット)において、過去に整備した水産関連機材の一部(冷却塔、冷蔵庫、保冷車など)およびそれに附帯する設備の更新を行うとともに、新たな水産関連機材(中層浮漁礁)の導入・設置を支援します。これにより、水揚量の増加、水産物流の円滑化および漁業管理の強化を図り、同国の水産業の持続的発展に寄与します。また、エネルギー効率の良い機材および冷媒を導入することにより、省エネを通じた温室効果ガス排出削減への貢献も期待されます。

協力地域地図

水産関連機材整備計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 水産コンプレックスの冷蔵庫の利用率は高く、使用されていない凍結庫(写真の一番奥側)の冷蔵庫へ換装する計画である。(ロゾー)(協力実施前撮影、以下2~8まで同様) 

  • 水産コンプレックスの水冷コンデンサー(4基)は老朽化しており、1基は完全に使用不能な状態にあるため、これらの入替を行う計画である。(ロゾー) 

  • JICA専門家により2006年に導入された水産局所属船(IIDA号)は、ソデイカの試験操業などに利用されている。(ロゾー) 

  • 現地人口集魚装置(FAD)は地元漁民が無許可で製作・設置されているため、早急に法整備を行う必要がある(写真は地元漁民製作のシンカー)。(ロゾー) 

  • 水産コンプレックス屋上には施設内各部への給水を目的とした貯水槽が設置されているが、水漏れが多い。水道代を節約するため、水産局の自助努力により水道直結方式に転換されており、貯水槽(バックアップ用)の水漏れも自助努力により修理される予定である。(ロゾー) 

  • 漁港内には日本の技術協力「カリブ地域における漁民と行政の共同による漁業管理プロジェクト(以下、CARIFICO)」で設置された小型のキューブ製氷機があるが、氷が不足するためロゾーからも輸送されている。2015年にフォローアップ協力によりフレーク製氷機(1日2トン)が設置されることが決定されている。(マリゴット) 

  • 既存保冷車は供用後18年が経過した現在でも使用されているが、車体・エンジンともに交換の時期に達している。(マリゴット) 

  • 漁港内の冷蔵庫用冷却設備は老朽化がみられるため、換装する計画である。(マリゴット) 

関連情報