ヤシレタダム湖隣接地域総合開発調査プロジェクト

The Project for Study on Integral Development of the Adjacent Zones to Yacyreta Dam Reservoir

実施中案件

国名
パラグアイ
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2017年3月~2021年8月

プロジェクト紹介

パラグアイでは全人口の約半分が農村部に居住し、農牧業は国内総生産の約3割、輸出総額の約4割を占める基幹産業です。しかしながら農村部の貧困率は都市部に比べて高く、特に全農家数の86パーセントを占める小規模農家の生計向上のためには、加工・流通・販売の拡大を含めた農村地域の雇用創出が重要です。とりわけ、コメは国内で精米され商品として輸出される農産物のひとつであるため、その生産性向上のために灌漑開発に対する期待が高まっています。この協力では、ヤシレタダム湖隣接地域において、官民連携のもと、同ダム湖の水資源を活用した総合的な農業開発計画を作成することにより、同地域のコメを中心とした農産物の生産拡大と雇用創出を図り、もって貧困削減に寄与します。

協力地域地図

ヤシレタダム湖隣接地域総合開発調査プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ヤシレタダムの湖面と、堤体に建設された取水口および導水路。パラグアイは毎秒108立方メートルまで取水する権利を有する。 

  • ダム上から調査対象地域を望む。手前に低平地、奥には丘陵地が広がる。 

  • ダムに隣接した低平地では、大規模な稲作が行われている。収穫物の大部分は精米後に輸出されている。 

  • 肉牛の粗放的な牧畜も伝統的に営まれている。ダムの放水路上には家畜用横断橋が設置されている。 

  • 丘陵地では地下水を利用した施設園芸が始まりつつある。作物の多様化やバリューチェーンの改善に期待が寄せられている。 

  • 本プロジェクトでは地域住民と意見交換を重ねている。 

関連情報