生物多様性調査結果(2025年2月)
2024年9月に開始した生物多様性調査について、設置したカメラトラップを回収し、地元のコンサルタントから結果が報告されました。
カメラの設置から回収までの約4ヶ月の間に、撮影動物種数は10 種と報告され、大半はウシ科のブッシュバックでした。また、肉食動物としてはジャコウネコ科のジェネットが確認されました。
これらの調査結果からは、生態系の上位にあり環境の良さがわかる哺乳類として、肉食獣のジェネットがあげられるほか、撮影枚数の多い草食獣のブッシュバックも、数の変化がわかりやすく、生物多様性保全の指標となりえると考えられます。
データを回収した後には、対象村の住民にデータを共有するワークショップも開催しました。カメラデータを見せたことで、住民に対しても動物生息の理解が深まりました。また、カメラを設置したことで、住民が森林にむやみに入らないようになった、などの抑止効果の気づきを得ることもできました。住民の意向として、希少となってきている動物を保護していきたい、罠の利用を制限したり、狩猟期間などをルール化したりしたい、といった意見が寄せられました。
ジェネット(夜間の撮影)
ブッシュバック(昼間の撮影)
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