持続可能な炭化に関する啓発・技術についてのフォローアップ研修(2025年4月)
PIREDD Kwilu1では、2024年9月に、アグロフォレストリーの管理で生ずる未利用バイオマスを炭化してブリケット(成形木炭)を作成し、これを持続的な木炭、草炭として利用しながら、森林減少・劣化要因を軽減できるようにする啓発・研修を実施しました。(記事はこちら)
2025年4月12日から30日にかけて、プロジェクト事務所を構えるKikwit市周辺の村落において、オープン型炭化器を用いて作成した未利用バイオマスのバイオチャー(粉炭)を使ったブリケット作成を取り入れた持続可能なアグロフォレストリー改善のためのフォローアップ研修を行いました。この研修は、いちど研修を受けた7村を中心とし、新たに参加村落を12村増やして行いました。将来的に販売できるようにするために、効率的かつ形もよくなるよう、成形用の器具を用いたブリケット作りを試みました。さらに今回は、ブリケットの作成だけでなく、オープン型炭化器で炭化した炭をバイオ炭2として土壌改良に利用してNdundaと呼ばれる青菜などの野菜栽培を試みました。
コンゴ民主共和国側のカウンターパートである環境・持続開発省からは、木質エネルギー技術局が研修に立ち合いました。
オープン型炭化を使ってできた炭とブリケット作成中の様子
乾燥中のブリケット
1 Programme intégré REDD+/Kwilu州におけるREDD+統合プログラム
2 生物資源を材料とした、生物の活性化および環境の改善に効果のある炭化物のこと(日本バイオ炭普及会より)
研修参加者
バイオ炭を利用した土壌改良研修の様子
野菜栽培