摂南大学スタディツアー(第3回)の受け入れと廃棄物最終処分場におけるスペクトルカメラによるプラスチックごみ調査を実施しました。
2025年9月4日~5日の2日間、摂南大学経済学部の学生11名と指導教員2名(野村教授、村瀬准教授)、計13名のスタディツアーを受け入れました。
初日の4日には、チュラロンコン大学内のプロジェクト事務所にてプロジェクトの概要を紹介した後、実際に研究を行っているプロジェクトメンバーの研究室を訪問しました。研究者自らが、使用している機材の役割や具体的な分析手法について詳しく説明し、学生たちは研究現場の雰囲気を直接感じ取ることができました。
翌5日には、チョンブリ県サメーサン地区を訪問し、廃棄物最終処分場およびウミガメ保護施設を見学しました。サメーサン役場では、最終処分場が来年には満杯になってしまう見込みや、小規模自治体ならではの廃棄物処理の難しさといった現状について、率直にお話を伺うことができました。その後、実際に廃棄物最終処分場を視察し、プロジェクトに参加している加古教授、種田技術専門職員(共に鹿児島大学)らが分光器を用いてプラスチックごみの分光反射特性を調査する様子も見学しました。
参加した学生にとっては初めてのタイ訪問でしたが、当プロジェクトを直接訪問したことで、研究活動だけでなくJICA事業そのものへの理解も深まり、観光だけでは得られないスタディツアーならではの学びの機会となりました。
今後も当プロジェクトは、スタディツアーの受け入れや広報活動を通じて、プロジェクトの取り組みを広く一般の方々に周知し、理解を深めていただけるよう努めてまいります。
スタディツアー:研究室におけるプロジェクト研究概要の説明
スタディツアー:チュラロンコン大学構内にて記念撮影
スタディツアー:サメーサン役場における廃棄物担当職員からの説明
研究調査:廃棄物最終処分場全景
研究調査:最終処分場における分光器を用いた反射スペクトル測定