第7回「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」に中野知香助教が受賞しました。
10月26日、プロジェクトメンバーの中野知香助教(九州大学)が、科学技術振興機構(JST)の第7回「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」を受賞しました。本賞は、研究分野において優れた成果を挙げ、社会に貢献する女性研究者を顕彰するものであり、科学技術振興の観点から女性研究者の活躍を広く促進することを目的としています。
この度の中野助教の受賞は、本プロジェクトの一環とした実施した、東京湾から東南アジアにかけての広範なフィールド調査を主導し、モンスーンや河川流入がマイクロプラスチックの動態に与える影響を明らかにした功績が高く評価されたものです。
さらに、タイを初めとする開発途上国でも安価にマイクロプラスチックを分析できる技術を開発するなど、独創的かつ社会貢献度の高い研究成果を挙げています。これらの成果は、今後、プラスチック汚染の動態把握や、国際的な海洋プラスチック対策に活用されることが期待されます。
中野助教のリーダーシップと実践的な姿勢は、若手研究者や学生にとって大きな刺激となり、女性研究者のロールモデルとして国内外で高く評価されています。
受賞にあたり中野助教は「私にとって遠い存在だった賞であり、このような栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。今後も本プロジェクトなどを通じて、国際協力の現場で研究成果を社会に還元し、環境問題の解決に貢献してまいります」とコメントしています。
芦田多恵氏より第7回輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)を授与される中野知香助教
第7回 輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)受賞記念スピーチの様子