バンコクでの国際学会・シンポジウムで研究発表を行いました。
2026年3月、プロジェクト関係者による国際的な研究発表が2つ行われました。
3月10日(火)には、Suppakarn Jandang助教(九州大学)が、国際学会 「3R International Scientific Conference on Material Cycles and Waste Management(3RINCs)」において研究発表を行いました。発表題目は “The Environmental and Biological Fate of Microplastics in Coral Reefs of the Gulf of Thailand” で、タイ湾のサンゴ礁におけるマイクロプラスチックの環境中での動態および生物への影響について報告しました。
本研究は、海洋プラスチック汚染の理解を深めるとともに、サンゴ礁生態系の保全に向けた重要な知見を提供するものです。サンゴ礁は沿岸地域の生態系を支えるだけでなく、漁業や観光など地域の生計とも深く関わっており、本研究はタイだけでなく日本のサンゴ礁を利用する人々の暮らしにも直結する環境課題への科学的貢献としても位置づけられます。
また、3月30日(月)には、日ASEAN統合基金の支援を受け、東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)主催の「Regional Symposium on Marine Debris and Microplastics in Southeast Asia」において、本プロジェクト研究代表者である磯辺篤彦教授(九州大学)が登壇しました。
本シンポジウムは、東南アジア地域における海洋ごみおよびマイクロプラスチック問題への対応に向け、国際機関、研究機関、民間セクターの関係者が参加し、最新の研究成果や取組を共有することを目的として開催されたものです。同地域だけでなく日本沿海も含む広範な海域で共通する課題について、国を超えて議論する場となりました。磯辺教授は、海洋プラスチック汚染に関する研究動向および今後の課題についてアセアン各国の代表者を前に講演を行いました。
こうした国際的な場での発信は、日本と現地の研究者、研究機関が共同で生み出してきた地球規模課題に関する研究成果を広く共有する機会ともなりました。本プロジェクトでは、プロジェクト終了を見据え、研究成果の国内外への発信に引き続き積極的に取り組んでまいります。
「3R International Scientific Conference on Material Cycles and Waste Management(3RINCs)」において研究発表するSuppakarn助教
「Regional Symposium on Marine Debris and Microplastics in Southeast Asia」において講演する磯辺教授
シンポジウムでの集合写真