吉田昌弘JICA理事がチュラロンコン大学を訪問
2026年4月20日、JICAの吉田昌弘理事がチュラロンコン大学を訪問しました。
本訪問では、プロジェクトディレクターであるVoranop教授(チュラロンコン大学)との面談が行われ、これまでの協力の成果を振り返るとともに今後の展望について意見交換が行われました。Voranop教授からは、SATREPS案件の実施に対し感謝の言葉が述べられ、また科学技術を活用した本協力スキームが他の機関と比較して特徴的であると評価されました。
続くプロジェクトの研究室視察では、九州大学海洋プラスチック研究センター(COPS)のBelen准教授(アルゼンチン出身)およびSuppakarn助教(タイ出身)より、タイ・シーチャン島で行ったサンゴ礁保全海域でのマイクロプラスチック汚染調査の概要とマイクロプラスチック汚染分析の一連のプロセスについて説明がありました。この分析では、サンプル採取後、前処理、形状・色・サイズに基づく識別/分類を経て、JICAの協力により導入されたFTIR(フーリエ変換赤外分光光度計)を用いたポリマー(高分子)の同定を行い、汚染の有無や程度の検証および定量化を行いました。その結果、世界で初めてサンゴ骨格内へのマイクロプラスチックの蓄積が明らかになったことは本事業の大きな成果と言えます。
さらに、東南アジア地域におけるマイクロプラスチック・モニタリングの重要性が確認されると共に、標準化手法の普及に向けた研修や人材育成の取り組みが当初計画通り順調に進んでいることが共有されました。
左よりJICAタイ事務所作道所長、吉田理事、Voranop教授、Suchana教授(本プロジェクトのプロジェクトマネージャー)
Voranop教授との面談の様子
研究について説明するBelen准教授とSuppakarn助教
JICAの協力により導入されたFTIR分析装置
光学顕微鏡でマイクロプラスチックを観察する様子