調査船SEAFDEC2にて海洋プラスチックごみの総合調査(第2回)を行いました。
2024年4月3日から10日に、タイランド湾北部において東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)所属の調査船SEAFDEC2を用いた海洋プラスチックごみの総合調査を行いました。タイからはチュラロンコン大学、プリンス・オブ・ソンクラー大学から合計3名の研究者の他、SEAFDEC所属の技術員らが参加しました。日本からは東京海洋大学の荒川久幸教授、九州大学からはCOPSの教員3名が参加しました。また、本SATREPS事業でSEAFDECから派遣され九州大学の博士後期課程に在学中の院生が参加しました。
今回の調査では、日本の研究者からタイの研究者に対し2023年10月の調査で移転した調査手法について(浮遊マイクロプラスチック採取のためのニューストンネット曳網調査・海底ごみ及び資源量調査のための底層トロール調査・大型浮遊ごみの目視調査など)、タイの研究者が習熟できたことを確認しました。
今後はタイランド湾のプラスチックごみ汚染の実態解明を目指し、採取した試料を共同で分析する予定です。
トロール調査で回収した海底ごみや生物試料を仕分けしている様子
ネットで海水で洗い流し、マイクロプラスチックを回収している様子