112. International Conference on Aquaculture 2024で研究発表(2024年10月17-19日)
今回は、東京海洋大学の芳賀穣教授に日本から出張していただき、共同研究モデル9「メコンデルタ在来種のための水産用配合飼料の開発」について、カントー大学(CTU)水産養殖学部の先生方と国際会議での発表を行いました。
フーコック島で開催された「International Conference on Aquaculture 2024(国際養殖会議2024)」では、芳賀先生は共同研究モデル9のリーダーであるCTU水産養殖学部Lan先生と共にポスター発表を実施されました(写真1)。併せてJICAプロジェクトモデル7「メコンデルタにおける気候変動と塩水遡上に適応した先進的かつ持続可能な水産養殖システムの開発」、モデル8「メコンデルタにおける気候変動および塩水侵入下での水産養殖のための種の多様化と種苗の質改善」に関しても発表が行われました。
また、タイで現在実施しているJICA科学技術協力(SATREPS)プロジェクト「世界戦略魚の作出を目指したタイ原産魚介類の家魚化と養魚法の構築」による研究成果を「オーランチオキトリウムを用いたバラマンディに対するドコサヘキサエン酸高含有飼料の開発」として発表されました。飼料に必要なオーランチオキトリウムの量や飼料によって、DHAを上昇させるために要する時間など研究成果の他、タイでのSATREPSプロジェクト活動についても紹介されました(写真2)。
国際会議を通じて、水産や養殖に携わる研究者や民間企業をはじめとする関係者とのコネクションづくりや情報共有をすることができました。これらは今後の研究成果の社会実装に繋げていければと思います。芳賀先生及びプロジェクトメンバーは、シンポジウム後フェリーとバスを使ってフーコック島からカントーに移動し、CTUとの研究業務にも参加して頂きます(続きはニュースレター第113号にて)。
写真1. 本プロジェクト共同研究モデル9ポスター発表(写真左は芳賀先生、写真右はLan先生)
写真2. 芳賀先生がSATREPSプロジェクトからの研究成果を発表
写真3. 会議の合間に、プロジェクトと共同研究を行う東レ(香港)ベトナム駐在事務所藤本所長(右から二人目)Hoa所員(右端)、カントー大学Hai副学長(左から二人目)と打合せを行うJICAプロジェクト田中チーフ(左端)