146. 共同研究、社会実装12モデル第4回研究進捗報告会を開催
本プロジェクトの中核をなす活動のひとつが、カントー大学(CTU)に日本政府が支援して整備してきた研究施設や機材を活用し、日越の研究者が取り組む共同研究と、その成果の社会実装です。研究テーマは、変動するメコンデルタの自然環境に適応した農業や、環境負荷の少ない水産養殖、さらにそれらに資する情報技術やデータ活用の方法など、多岐にわたります。共同研究および社会実装活動12モデルの概要は、こちら をご参照ください。
5年計画の本プロジェクトは現在4年目を迎えており、残り2年弱の期間での成果の最大化を目指し、今回、進捗報告会を開催しました。12の研究モデルのリーダーやメンバーが、これまでの成果や今後の課題を共有し、日越双方の関係者とともに、プロジェクト終了までに何を達成すべきか、またそのために必要な取組について意見を交わしました。
当日は、CTUからTrần Ngọc Hải副学長、Lê Việt Dũng元副学長にもご参加いただき、各研究テーマに対して、専門的な知見や地域全体を見渡す視点から、貴重なコメントを頂きました。会議はオンラインでJICA本部、ベトナム事務所、日本側の大学とも接続され、各分野の専門家からも活発な意見が寄せられました。CTUの研究者にとっては、今後の活動に向けた具体的なアドバイスやヒントを得る機会となり、また、自身の研究に加えて他グループの発表を通じて、テーマ間の連携や共通課題についても議論が深まり、有意義な会議となりました。
写真1 CTUでの会議の様子(中央奧の右側は田中チーフ、左側はHải副学長)