122. メコンデルタの持続可能な発展を考えるSDMD国際シンポジウム2024開催(2024年11月29日)
今回は、カントー大学(CTU)が事務局を務めるベトナム政府のイニシアチブであるSDMD(Sustainable Development of the Mekong Delta)の国際シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、2年に1度開催されており、今回はカントー市人民委員会との共催で、地方政府のさらなる積極的な参加と産官学連携の一層の強化が図られる中での実施となりました。
シンポジウムでは、メコンデルタ地域の将来の発展に向けて、国内外の識者による発表が行われました。JICA本部からは人間開発部の上田大輔次長が参加し、JICAベトナム事務所の菅野祐一所長は、JICAがこれまでベトナムおよびメコンデルタ地域で行ってきた支援や、現在進行中の取り組みを紹介し、メコンデルタ地域の持続可能な発展に向けた協力の意欲を表明しました。午後には、ヤンマーアグリ株式会社顧問、梅田幹雄京都大学名誉教授から、メコンデルタ地域の農業の近代化や機械化に関する歴史的経緯の総括と今後の発展に向けた提言がなされました。
今回のシンポジウムには、200を超える組織・機関から約450人が参加しました。中でも、日本企業からの参加者が多数見られました。当方JICAプロジェクトの呼びかけが奏功したと考えています。CTU関係者をはじめ、地方省人民委員会、国内外の協力機関の幹部や担当者が集まりました。このシンポジウムは、プロジェクトの取り組みを社会にさらに広げていくためのネットワーク形成に有益であったとともに、日越双方の関係者が新たな関係をき、協力関係を深める機会となりました。
関連参考プロジェクトニュース:
写真1.SDMDシンポジウム参加者で記念撮影(以下写真は全てCTU・Facebookより)
写真2 シンポジウムで発表する菅野祐一JICAベトナム事務所長
写真3 発表する梅田幹雄先生(ヤンマーアグリ株式会社顧問、京都大学名誉教授)