プロジェクトニュース Vol.6

南部4県合同会議開催

2023年6月7日(水)にJICA QHCFプロジェクトの南部4県合同会議がサラワン県にて開催されました。保健省治療・リハビリテーション局(DHR)ソムチャン副局長が議長を、サラワン県保健局ボンダオ副局長、JICA QHCFプロジェクト岡林チーフアドバイザーが共同議長を務めました。
本会議は、主に成果1(保健医療サービスの質改善)に関して、継続的質改善活動(Continuous Quality Improvement: CQI)の手法をDHR、南部4県とともに確認し合意することを目的として開催しました。袖野専門家がCQIの手法について説明し、この手法に沿って取り組む予定の5G1S基準が各県から発表されました。手法や取り組むべき基準に関する質疑応答や解決すべき課題などについて活発な議論が展開された後、DHRおよび4県とこの手法および導入方法について合意しました。これから具体的な質改善活動が計画され実施されていきます。
会議後には、サラワン県病院を参加者全員で視察し、サラワン県病院の担当者から5G1S基準の達成状況について説明されました。なぜ達成が難しいのか、今後どのように改善していくのか意見交換を行いました。

南部4県合同会議グループ写真

南部4県合同会議グループ写真

サラワン県病院院内ツアー

サラワン県病院院内ツアー

サラワン県病院院内ツアー

サラワン県病院院内ツアー

サラワン県病院院内ツアー

サラワン県病院院内ツアー

5G1S基準に沿ったアセスメントとは?

5G1S基準については、プロジェクトニュースVol.3の「質改善の具体的な活動について。5G1S Standardsとは?」もご参照下さい。
5G1S基準は、アセスメント基準が各ドメインに設けられています。さらに具体的なアセスメント方法を示したアセスメントツールがあり、このツールを使って各県はそれぞれの保健医療施設をアセスメントし、項目ごとに“Pass”、”Not Pass“を付け、スコアリングしていきます。

継続的質改善(CQI)の手法とは?

CQIの手法は、これまでにラオス国内で実施してきたJICAプロジェクトの内容を踏まえ、ラオスで新たに定められた5G1S基準や関連する活動も考慮し、プロジェクトがDHR、南部4県と相談して作成しました。各県に設置された5G1S委員会が中心となり、5G1S基準に沿ったアセスメント結果を踏まえCQI活動を進めていくことになります。まず主に“Not Pass”となっている項目から取り組むべき5G1S基準を決定します。次に改善活動計画を立案し、質改善活動を実践し、活動計画に従って活動状況を評価するとともに、定期的に5G1S基準に沿って目標達成状況を評価します。そして、評価に基づいて改善案を検討し、次のCQI活動につなげます。CQIの手法には、このように南部4県でも経験のある質改善のサイクルを回していくという質改善活動の継続的な実施とともに、5G1S委員会のもとで立案された活動計画を5G1S委員会が承認し、管理していくという体制の整備を含みます。各県の5G1S委員会が中心となり、CQIの手法を用いた質改善活動を促進していくことを、プロジェクトは支援しています。