第3回運営委員会(SC)の開催
第3回目の運営委員会が、トトニカパン県(2023年7月5日)とキチェ県(7月6日)で開催されました。同会合には、保健サービス統合システム総局(SIAS)、各県・市保健管区事務所、大統領府食糧栄養安全保障庁(SESAN)、JICAグアテマラ事務所、プロジェクト専門家など計56名が参加しました。
会合では、第2期のワークプランの共有とプロジェクトのこれまでの成果・進捗状況の確認が行われました。具体的には、保健医療従事者、コミュニティ人材、SESANモニタリング担当者への研修が本格的に開始したことを報告し、研修内容や教材、各地での実施状況や今後の予定を共有しました。また、母子栄養改善のためのプライマリ・ヘルス・ケアデリバリー戦略*実施ガイドライン案の構成について共有を行い、合意が得られたことで、プロジェクトは一歩前進しました。
参加者の一人からは、「私は、プロジェクトが実施するコミュニティ人材向け研修の視察をしたが、よく準備されており、心を動かされるものであった。研修が効果的に実施され、コミュニティ住民が母子栄養に関する知識と行動を改善できるように協働していきたい」との抱負が述べられました。
本プロジェクトは、複数のセクターを巻き込みながら、母子栄養改善のためのプライマリ・ヘルス・ケアデリバリー戦略が、37の優先コミュニティで運用されることによる母子の栄養改善を目指しています。プロジェクトでの効果的な運用・拡充のために、カウンターパート機関であるSIASや各保健管区事務所、SESANとの情報交換や調整を行う必要があります。
その観点から、本会合は、プロジェクトの具体的な方針や活動内容を関係者間で共有する貴重な機会となりました。会議の最後には、SIASの代表者より、母子栄養改善に向けて、プロジェクト関係者が一丸となって取り組むことの重要性が強調されました。プロジェクトでは、今後とも各関係者間での情報共有・連携を図りながら、活動を進めていきたいと思います。
注釈*「母子栄養改善のためのプライマリ・ヘルス・ケアデリバリー戦略」は、コミュニティレベルでの母子栄養状況を改善していくためのプライマリ・ヘルス・ケアを提供する指針です。
トトニカパン県での会合の様子
出席者との記念撮影(トトニカパン県)
プロジェクト専門家による活動進捗の報告
出席者との記念撮影(キチェ県)