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日本での学びを活かしたアクションプランの実施~補完食の推進活動~

2025年2月21日、本邦研修に参加した保健管区事務所の栄養士とコミュニティを担当する栄養専門技官*が、アクションプランの活動として1回目の補完食教室を開催しました。グアテマラでは、生後6か月からの補完食が推奨されています。しかし、保護者が推奨時期よりも早く始めてしまい、赤ちゃんの消化が追い付かない、または遅れて開始したことによる栄養不足で体重増加が停滞するケースが見られます。

本邦研修では、保健センターでの補完食講座が、補完食開始直前の月齢の子どもを持つ保護者に対して実施されることで、タイムリーな補完食の実践につながっていることを学びました。この学びを活かし、トトニカパン県モモステナンゴ市保健管区内のTierra Coloradaコミュニティにて、生後4~5か月の子どもを持つ母親と父親を対象に補完食教室が実施され、9名が参加しました。

教室ではまず、保護者が連れてきていた赤ちゃんの身体測定が行われました。日本では保護者が保健センターなどに赤ちゃんを連れてきて、定期的な成長モニタリングを行います。しかし、グアテマラ農村部では未だその重要性が浸透しておらず、保健医療従事者が一軒一軒の家庭を訪問することも稀ではありません。このため、子どもの成長を知る重要性と、定期的に子どもを保健医療施設に連れていくことの必要性が呼びかけられました。

次に慢性栄養不良について、子どもとトウモロコシの成長を描いたビニールポスターを用いた講話が行われました。講話では作物が育つためには豊かな土壌や肥料が必要であることと同様に、子どもの健やかな成長には、補完食を通じて適切な栄養を与えることが大切である、というメッセージが伝えられました。参加した保護者の中にはコミュニティで農業を営む人も多く、高い関心を持って講話に耳を傾けていました。 

その後、グアテマラの食品群を説明する鍋の絵に、食物カードを用いて、それぞれの食物が持つ栄養素とその働きを分類しながら配置する演習を行いました。保護者たちは、多様な食物をバランスよく子どもに食べさせることを、楽しみながら参加型で学びました。

最後に、補完食の作り方のデモンストレーションも行われました。グアテマラの農村部では、補完食について学ぶ機会は少なく、大人と同じように硬く大きいままの食べ物を赤ちゃんに与えたり、また主食であるトルティーヤやスパゲティなどに偏り、食の多様性に乏しいことも課題となっています。デモンストレーションでは、地域で採れる人参などの野菜を使った補完食用のピューレの作り方が紹介され、参加した保護者たちは補完食の形状や濃度を実際に見ることで、実践的に学ぶことができました。

本邦研修の参加者は、補完食中期、後期のタイミングでも補完食教室を実施することで、保護者の補完食実践を支援し、子どもたちの栄養改善と健やかな成長を目指していきます。

※栄養専門技官:個人・家族・コミュニティに対し、健康・栄養教育を行う。

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写真1:子どもとトウモロコシの成長を描いたビニールポスターを使った慢性栄養不良に関する講話

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写真2:補完食デモンストレーションの様子

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写真3:食事の多様性を学ぶための食品群毎に食物カードを分類する演習