ニカラグア国際フォーラム -プライマリ・ヘルス・ケアにおける非感染性疾患(NCDs)と地域保健活動- への参加
2025年3月11日、12日、国際協力機構(JICA)、ニカラグア国保健省、JICA技術協力プロジェクト「ニカラグア国 家庭・地域保健モデル強化を通じたプライマリー・ヘルスケアの改善プロジェクト」主催の国際フォーラムが開催されました。フォーラムには、ニカラグアプロジェクトの関係者とともに、非感染性疾患、プライマリー・ヘルス・ケアおよび高齢化対策関連のJICAプロジェクトが実施されているメキシコ、ホンジュラス、ドミニカ共和国、グアテマラの保健省などの関係者が出席しました。グアテマラ国からは、保健省ヘルスプロモーション・健康教育局とトトニカパン保健管区事務所のプロジェクトのカウンターパートが参加しました。
1日目は、会議場において、参加国やニカラグア保健管区代表者による講演や展示が行われました。講演では、各国の非感染性疾患や高齢化の状況やプロジェクトでの取り組みが共有され、グアテマラの発表では、コミュニティにおける非感染性疾患の取り組み戦略についての質問が寄せられました。それに対し、主にコミュニティ自治組織・グループやコマドローナと呼ばれる伝統的産婆を巻き込んだ取り組みが行われていることを説明しました。また、グアテマラは、パネルディスカッション「プライマリ・ヘルス・ケアにおける非感染性疾患の予防と対策のためのコミュニティ活動」にも参加しました。グアテマラからは、コミュニティ人材による保健医療従事者への情報提供、保健医療従事者による家庭訪問、意思決定は、県レベルの保健管区事務所で行われ、その方針が各地域へと展開されることなどが共有されました。
2日目は、自然医薬品・補完療法研究所、専門医育成を担うマナグア病院、高齢者用施設、マサヤ保健センターで実施されていた保健フェア、お産を待つ家を訪問しました。保健フェアでは、非感染性疾患コミュニティボランティアから話を聞くことが出来ました。ニカラグアのコミュニティボランティアは、コミュニティ総会で選出され、毎月、保健医療従事者から研修を受けています。また、政府から身分証(ID)が発行され、患者への支援やコミュニティでの予防啓発活動などを実施しています。
各国の制度や仕組みは異なりますが、今回得られた小さなヒントを、今後のプロジェクトの持続性に向けた活動に役立てていきます。
写真1:グアテマラ国の口演
写真2:パネルディスカッション「プライマリ・ヘルス・ケア における非感染性疾患の予防と対策のためのコミュニティ活動」
写真3:グアテマラ国展示ブース