28. ザンビア大学の大学院生とともに、定期水質モニタリングの立ち上げ
SPLASHプロジェクトでは、地域に供給される水の水質を定期的にチェックする定期水質モニタリングを開始しようとしています。この取り組みは、3つの対象地域(チャワマ、カニョマ、ジョージ)に、月に一度、水源である地下水、給水施設で処理された水、そして給水栓に供給されて住民が利用する水道水の水質、主に糞便汚染の状況を調べるというものです。
これに先立ち、ザンビア大学の社会人大学院生たちと一緒に、モニタリング地点の選定と、トライアルの水質調査を行いました。現地のWard Development Committee(WDC/プロジェクト・ニュース No.10ご参照)の方々に地域を案内してもらいながら、大学院生たちは実際に水を採取し、水質を測定するという貴重な経験をしました。この水質測定には、現在ザンビア大学で整備が進められている新しい実験室(プロジェクト・ニュース No.30ご参照)も大いに活用されます。
これまで、水道水の調査は主に日本から大学院生が訪問するタイミングに限られていましたが、今回の定期モニタリングの開始により、年間を通じて水質の変化を詳しく追うことができるようになります。この取り組みは、SPLASHプロジェクトの研究にとって重要な土台となると期待されます。
(吉田頼人 修士課程2年/京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
水質検査のデモンストレーションをする筆者
採水をする大学院生
水質測定をする大学院生
培養した大腸菌を計数する大学院生