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31. カニャマ・コンパウンドにおける大腸菌見える化ワークショップの開催

5月29日、30日の2日間にわたり、ザンビア・ルサカ市のカニャマ(Kanyama)地区にて、第2回目となる「大腸菌見える化ワークショップ」を実施しました(第1回目についてはプロジェクト・ニュース No.21、および下記リンク※をご参照)。
今回のワークショップには、Kanyama地区の地区代表者、ルサカ市公衆衛生局の職員、同地区で活動するNGO関係者など、計14名が参加し、活発な議論が行われました。
1日目は、WASH(Water、Sanitation and Hygiene:水、サニテーション(トイレとし尿の始末)、衛生行動)に関する基本的な知識を共有した後、参加者同士で「どこに大腸菌などの汚染リスクが潜んでいるか」について意見交換を行いランク付けしました。参加者からの白熱した議論をまとめるため、今回は多数決でランキングを決めました。その後、バケツの水、手の表面、トマトやピーナッツなどの食べ物から実際にサンプルを採取し、培養しました。
2日目には、培養されたサンプルから大腸菌のコロニー数を確認し、視覚的に「どこに汚染があるのか」を把握できるようになりました。この結果をもとに、初日の予測と比較しながら、再度「最も汚染リスクの高い場所や物」について考察を深めました。当初予想していなかった場所にも汚染が確認されたことで、参加者からは具体的な12の予防策について意見が出されました。行政による対策に加え、住民一人ひとりの行動が汚染防止に重要であるという認識が高まったことは、大きな成果のひとつです。
今回のKanyamaでの実施にあたっては、Chawamaでの初回ワークショップの経験をふまえ、培養方法の一部を変更しました。今後も、参加者にとって分かりやすく、実践的なワークショップとなるよう継続的に改善を図っていきます。

https://wash.africa.kyoto-u.ac.jp/splash/posts-ja/news-ja/20241126_90994/

どこに大腸菌の汚染リスクがあるのかを話し合う様子

住民の手からサンプルを採取する様子 

大腸菌のコロニー数を数える様子

執筆者:矢谷優季/京都大学アフリカ地域研究資料センター特定研究員