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1. はじめに 京都大学准教授原田英典チーフ・アドバイザーより

こんにちは、本SATREPS事業で研究代表を務める京都大学の原田英典です。日本ではあまり感じないことかもしれませんが、下痢は世界の子どもの死亡要因の第5位に位置しますが、その58%は、水と衛生の不備によるとされます。私たちが対象とするザンビア・ルサカの低所得地域では、コレラのアウトブレークが散発していますが、ひとたびコレラが発生すれば、地域の社会的機能が正常に働かなくなるほどの影響が生じます。この世界的に困難な状況のもと、私たちの事業では、水・衛生インフラの整備と連携しつつ、人々が水や食べ物を口に入れるその時までの本当の安全を実現するために、水、食べ物、そして身近に広がる様々なものを汚す生活環境自体の改善を住民自身が主体的に実践する仕組みを創出することで、コレラや下痢が広がらない社会の実現を目指します。それは、単にモノを整備して終わるのではなく、それを使う人々の生活が真に変わるまでの丁寧な支援を行ってきた日本だからこそ、気づくことができ、取り組むことができることだと思います。また、この事業では、環境試料を分析するアフリカ有数の高度な実験室を整備し、下痢リスク解析の先端的技術を活用しますが、それと同時に、長期フィールドワークを重んじる京都大学ならではのアプローチで、大学院生や研究員たちが、何ヶ月も現地に滞在し、時には地域の人々の家に住み着きながら、徹底的なフィールドワークを行います。これを通じて、社会全体としてだけではなく、そこに住む一人一人にとっての解決策を探ります。プロジェクトに参加するザンビアの若者たちのみならず、日本の若者たちにとっても、研究者ばかりでなく地域の人々と一緒に水・衛生という世界的課題の解決策を創り上げることは、かけがえのない経験になるでしょう。最後に、この事業に、プロジェクトの正式名称とは別に「Stimulating Participatory Risk-based PLanning for WASH」を詰めて「SPLASH」という愛称を付けました。SPLASH事業から、世界の水・衛生問題解決への新しいアプローチが生み出され、そしてそれを担い、将来アフリカを含む世界で活躍する新たな人材が創出されることを願っています。

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本プロジェクト日本側研究代表の京都大学原田英典准教授