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7. SPLASHプロジェクト研究テーマ5 「参加型大腸菌データを補正しデータベース化するためのアルゴリズムの開発」について

こんにちは。SPLASHプロジェクトで研究代表を務める原田英典です。今回は、研究テーマ5についてみなさんに紹介します。
SPLASHでは、住民自身が簡易キットを使い身近な生活環境の定量調査を行い、汚れやリスクを可視化することで行動変容を促すことを目指していますが、これを通じて、住民たちは生活環境中の様々な媒体の大腸菌濃度を測定していきます。SPLASHで対象とする都市周縁の低所得地区は、水・衛生状態が悪いだけではなく、その状態がどのようになっているのかを正しく理解するためのデータも不足しています。水・衛生環境の定量モニタリングは、SDG6で安全な水と衛生を地域が実現しているのかを判断し、その地域の水・衛生改善をどのように進めていくかの政策立案をする上でも欠かせないデータであるはずです。しかし、予算や施設、人員の不足などから、十分なモニタリングをしてデータを整備することは、特に都市周縁に広がる低所得地域では容易ではありません。
そこで、研究テーマ5では,住民が測定したデータを活用することを考えます。住民が測定したデータは、汚染・リスクの可視化のためのアプリへの入力を経て、クラウド上に集積します。専門家ではない一般住民が簡易キットで測定するデータには、特に誤ったデータが混ざることもあると思いますが、たくさん集積される住民測定データを私たちはビックデータとして扱い、住民測定値の誤りを検出するアルゴリズムを開発し、それを除去したり、補正できるようにします。こうして生み出された住民自身の測定データを活用したボトムアップ型の水・衛生モニタリングのデータベースは、大きな予算や人員、施設を必要とする公式なモニタリングデータを補完し、特にデータが不足する都市周縁の低所得地域のモニタリングを可能にします。これにより、エビデンスに基づく効果的な政策の立案に貢献するとともに、誤ったデータを発見・除去・補正する仕組みは、住民による汚染やリスクの可視化の精度を高める効果もあります。

【画像】

参加型での住民自身による測定値とデータ欠落地域の水・衛生データとして活用する