18. 本プロジェクトのキックオフ・シンポジウム開催
ザンビアにおける体制整備が徐々に進んできたことを受け、ザンビア水開発衛生省、技術科学省、日本大使館、JICAザンビア事務所、ルサカ市公衆衛生局、ルサカ市水衛生公社、京都大学、UNZAはじめ、北海道大学、東北大学の関係者を含む120名以上を迎え、キックオフ・シンポジウムを開催しました。冒頭、JICAザンビア事務所の館山所長より、直近の雨季のコレラ発生が700名以上の命を奪い、21,000名以上に影響を与えたことを踏まえ、「水・衛生の改善を通じ、今後このような悲劇が繰り返されないようにしなければ」との強いメッセージが送られ、竹内大使からは、今年が日本とザンビアの外交関係樹立60周年を記念する年であり、本プロジェクトを通じ両国間の協力が更に深まると期待した上で、「水と衛生のインフラ整備は目に見えにくい課題であるものの、本プロジェクトを通じ、住民が生活環境の改善の重要性を認識し、実質的な変化を生み出せる」と述べられました。また、ザンビア水開発衛生省カマンガ次官からは、同省が引き続き水・衛生(WASH:Water, Sanitation and Hygiene)改善を最大の目標として取り組むことを表明され、技術科学省ハベエンズ次官は、本プロジェクトを「ゲームチェンジャー」と評し、本プロジェクトが、「WASH管理における重要課題に最先端技術を導入し、ザンビアと日本の専門家が協力して水・衛生関連の健康問題に取り組む能力を育成する」と述べました。シンポジウムでは、他に、ルサカ市における水供給やWASH改善の最新状況の紹介、日本におけるWASH改善の具体例やJICAがザンビア並びに世界各国で展開する水関連事業などの紹介、また、UNZA側の体制紹介、日本側研究テーマ・リーダーによる取り組み概要紹介、UNZA研究者による研究発表などが行われました。
京都大学のホームページ内の関連記事は以下のリンクから;
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2024-10-03-1
政府水開発衛生省次官ロマス・カマンガ氏
技術科学省次官ブリリアント・ハベエンズ氏
ザンビア大学副学長補佐トライウェル・カルソパ教授
在ザンビア日本大使館の竹内大使
JICAザンビア事務所の舘山所長
京都大学の原田英典准教授(日本側プロジェクトリーダー)
UNZA統合的水資源管理センターのカワワ・バンダ博士(ザンビア側プロジェクトリーダー)
ルサカ市公衆衛生局ヴィクター・カゴリ局長
ルサカ市水衛生公社コマーシャル・サービス部ブライアン・ムヲヲ部長
JICAザンビア事務所の結城所員
JICA地球環境部の坂槙さん
JICA地球環境部の緒方国際専門員
東北大学の大石助教(研究テーマNo. 1担当)
京都大学の中尾准教授(研究テーマNo. 3担当)
北海道大学のシコポ・ニャンベ助教(研究テーマNo. 4担当)