19. 地元の人びとの健康に関する生活の知恵とは?
みなさん、こんにちは、京都大学博士課程3年の鈴木功子です。
私は、「水・衛生政策に関する行政政策の歴史的解明およびコミュニティ規模での健康に関する社会的組織の解明」をテーマに、人類学的なフィールドワークをしています。
このプロジェクトには、衛生工学をはじめとする多くの理系の研究者が参加しています。そのなかで、私は人文系の研究をしています。具体的には、チャワマ地区の成り立ちを明らかにするために、行政資料などの文献調査をしたり、地区の成り立ちに詳しい高齢世代の方々からお話を伺ったりしています。
また、私の専門は医療人類学なので、今後は、チャワマ地区の人びとが日常生活のなかでどのようにして「健やかでいること」を実践しているか、地元の人びとの健康に関する生活の知恵などについても調査していく予定です。
色々な視点から、フィールドワークをおこなうことで、チャワマ地区の社会的ネット―ワークを解き明かすことを目指しています。
私たちフィールドワーカーが旅行者と異なる点は、ひとつ同じところに滞在し、現地の人たちと寝食を共にしながら、彼らから多くを吸収し学びながら調査をしていくことだと思います。
私は、今まで、東アフリカのエチオピアでフィールドワークをしてきました。その国ならではの食事を頂く時が、「あ、異国に来た」と感じる瞬間です。
京都大学博士課程3年 鈴木功子