24. 水・衛生環境/管理および飲料水質との間の関係性とリスク構造の解明
みなさん、こんにちは。京都大学修士1年の吉田頼人です。
僕は、「水・衛生環境/管理および飲料水質との間の関係性とリスク構造の解明」をテーマに、9月初旬から11月末までの約3か月間、ルサカ市周縁部のチャワマ地区を中心に調査を行いました。
初めてのアフリカ、初めての海外調査。楽しく調査をさせていただいたと同時に、分からないことだらけで自分の力不足を感じる3ヶ月でもありました。
調査の対象にしているものの中には、住民たちが共同で使っている水栓の水や、各家庭でバケツに貯めている水があります。基本的にはそれらを持ち帰って大学のラボで分析するのですが、その場でも、残留塩素濃度などのいくつかの測定を行います。住民の方々にとっては、見慣れない外国人が見慣れない測定機器を使ってなにやら見慣れないことをしている、ということになるので、質問されることもしばしば。「何してるの?」「結果はどうだった?」「じゃあ私はどうすればいいの?」
すぐに答えられるときもあれば、自分の勉強不足や言葉の壁、伝え方の問題もあって、どう答えたらよいか分からないときもありました。プロジェクトの目的としてもそうですが、個人的にも、「この研究を通して、地域の方々になにか還元したいな」と考えながら調査していたので、住民の方々の疑問や心配にうまく答えられないときには、自分の力不足を痛感しました。
とはいえ、調査地の方々は協力的で、子どもたちもフレンドリー!フィールドワークは毎回とても楽しかったです。もっと勉強してまた帰ってきたいと、前向きに思える3ヶ月でした。
京都大学修士1年 吉田頼人
共同水栓における水道水のサンプリングの様子
共同水栓の様子
家庭内で飲料水や生活用水を貯留しているバケツ
フィールドでの水道水などの残留塩素濃度測定などに使っている機器
大腸菌・大腸菌群コロニー(プロジェクト・ニュースNo. 21参照)を数えている様子