ザンビア大学における5S-KAIZENセミナー

2022年9月22日

当プロジェクトのオフィスがあるザンビア大学獣医学部 疾病制御部門では、プロジェクトで調達したものを含め、大量のラボ用機材・器具・消耗品の在庫管理を適切に行っていく必要があります。また、学部内やフィールドで採取した多くの検体の管理も課題となっています。カウンターパートの物品・検体管理担当者も、管理体制構築の必要性を強く認識しています。

ザンビアには、2014年にJICAの「品質・生産性向上(カイゼン)展開プロジェクト」を契機に立ち上げられたKAIZEN Institute of Zambia(KiZ)という非営利組織があり、産業及びその他分野の品質・生産性向上のために、KAIZEN活動の実施・普及に今も取り組んでいます。上述の課題を克服すべく、プロジェクトではKiZのコンサルタントに相談し、5S-KAIZEN入門セミナーを開いてもらうことになりました。
(注)5SやKAIZEN(カイゼン)に関する詳細は以下のパンフレットをご参照ください。

このような状況に直面しているのは当プロジェクトや当部門だけではなく、同大学獣医学部としても同様の課題を抱えています。そのため、学部長承認のもと当プロジェクトの枠を超えて学部全体からの参加を募ることとし、8月30日に本セミナーを実施しました。各部門長、研究者、物品管理担当者、JICAの「ザンビア大学獣医学部臨床教育強化プロジェクト」(注1)の専門家など、25名の参加者を迎え、盛況のうちに終えることができました。参加者はこれが単なる在庫管理ではなく組織マネジメントのシステムでもあることを理解し、5S-KAIZENの導入と活動継続を希望する声が多く聞かれました。臨床教育強化プロジェクトやそのカウンターパートである臨床教育部門長らからも共同で活動を実施したいとの強い希望があったため、今後同プロジェクトと共同で、KiZ指導のもと5S-KAIZEN活動について学部全体を巻き込んで展開していくことを計画しています。

当プロジェクトとしては、この活動を通じ、プロジェクト終了までに効率的で持続的な管理体制を構築することと、研究・診断機能の強化に繋げることを目指します。

こちらでも、プロジェクト活動をご紹介しています。是非ご覧ください!

【画像】

「KAIZEN」の意味を説明する講師(KiZコンサルタント)

【画像】

5S手法の一つ、カラーコーディングを説明する講師と熱心に見入る参加者たち

【画像】

Before/Afterを見せることで、5S活動の効果を説明

【画像】

途中冗談を飛ばして大笑いが起きる一幕も!アフリカのセミナーは一味違います