ルーペで動物プランクトンを観察する普及員(右:動物プランクトンの拡大写真)
ベナンでは、国民が摂取する動物性タンパクの53%を水産物が占めるが、年間水産物消費量約21万4000トンのうち、国内生産量は約5万トンに留まり、約16万4000トンを輸入に依存している(ベナン水産生産局、2014年)。このため、国内水産物生産量の増大は食料安全保障上、また経常収支改善のための重要な課題となっている。ベナンは、海岸線が約125kmと短いこともあり、海面漁業による生産量増加の余地は限られることから内陸部における養殖開発に大きな期待が寄せられている。内陸部には約33,300haの汽水域、約700kmの河川水域、約200,000haの氾濫原を有しており、そのポテンシャルは高いと考えられ…