第1回プロジェクト合同調整員会(JCC)を開催しました

2016年11月24日

ブータン政府・JICA関係者による第一回プロジェクト合同調整委員会(Joint Coordination Committee)を11月24日にプロジェクトの拠点センターのバジョ(Bajo)農業研究・開発センター(ARDC)で開催しました。
JCCはプロジェクトの最高意思決定機関であり、ブータン農林省次官を議長に、ブータン側より国民総幸福量委員会(GNHC;計画委員会に相当)・財務省・対象4県の農業普及所長およびカウンターパート、日本側よりJICA事務所・専門家で構成され、プロジェクトの基本計画や課題などを協議・決定する場となります。

第1回となる今回のJCCでは、1月から開始されたプロジェクトの概要と活動の進捗、対象4県の農家および県普及員のベースライン調査の結果を報告。これを踏まえて開始時点では未設定となっていたプロジェクトデザインマトリックス(PDM)の成果評価指標の設定、および活動計画(Plan of Operation; PO)の修正が提案・協議され、改定版(バージョン2)を決定。次官や局長などからは当初計画以上にプロジェクト活動が進捗していることへの高い評価と今後の成果に対する強い期待が表されました。また、園芸作物に留まらず農家および地域の状況を包括的・多面的に調査・分析したベースライン調査の結果はプロジェクトだけではなく他の事業にも参考になるものであるとの評価がありました。
更に、現在のプロジェクト計画では対象外となっている、バジョ農業研究・開発センターが管轄しているガサ(Gasa)県、および南部に位置するブル(Bhur)農業研究・開発センターへの支援要望がブータン側よりあり、これについては現地の状況等を調査しつつ可能性を検討することとなりました。
会議後には、プロジェクトによって整備されたバジョARDCの圃場を視察し、参加者は短期間で整備され、多種多様な果樹・野菜の栽培が進んでいる様子に感嘆していました。

また、同夜には専門家チーム主催のバーベキューが行われ、関係者との懇親を深めました。

【画像】農林省次官・JICA事務所長(前列中央)
他の参加者

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農業局長による開会挨拶

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BajoARDC所長のプロジェクト進捗報告

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JICA事務所長による閉会の挨拶

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圃場視察(玉ねぎの育苗)

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圃場視察(果樹育苗)

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圃場視察(種子用野菜栽培)

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懇親バーベキュー