第2回プロジェクト合同調整員会(JCC)を開催しました

2017年12月1日

プロジェクトの最高意思決定機関である合同調整委員会(Joint Coordination Committee; JCC)の第2回会議を12月1日にプロジェクトの拠点センターのバジョ(Bajo)農業研究・開発センター(ARDC)で開催しました。

会議にはブータン側より議長を務める農林省次官、農業局長、農業研究開発部長、対象5県の農業普及所長、国立種苗センター所長、南部のサムテリン(Samteling)農業研究・開発センター長(前バジョセンター長)、王立農業展示研修センター長およびバジョセンター長以下のカウンターパート。日本側よりJICA事務所長・担当所員、JICA農村開発部担当職員、専門家が参加しました。

昨年11月の第1回JCCでは、プロジェクトの成果指標設定および基本活動計画(Plan of Operation; PO)の修正、ベースライン調査結果の概要報告が主な議題でしたが、今回は2年次までの活動・成果の進捗とこれを踏まえた3年次の活動計画・成果目標を中心に報告・協議が行われました。この内、国立種苗センターへの技術支援については現在同センターでの園芸作物種苗生産が行われておらずプロジェクトの関与がないことから関係者間で今後の対応を検討する必要が指摘されましたが、種苗生産、農家への普及活動等の主要な活動については当初計画以上に拡大していることへの高い評価と今後の成果に対する強い期待が表されました。また、国際標準書籍番号(ISBN)登録を了して発行されたベースライン調査のレポートのお披露目も行われました。最後にJICA事務所長から日々のフィールド活動もさることながらその記録を残し自らの進捗管理・知見の集積に努めるとともに、農林省が新設した農業ジャーナルへの自らの投稿や元事務所員によるJICAが行った東部園芸プロジェクトのインパクトをGNH指標の観点から調査・分析した研究事例を紹介しつつ、積極的な情報発信による成果の可視化を図ることが奨励されました。

会議後には、各種園芸作物の導入・栽培が進んでいるバジョセンターの圃場を視察し、同夜には専門家チーム主催のバーベキューが行われ、公式な会議を離れた忌憚のない意見交換を通じて参加者の懇親を深めました。

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農林省次官、JICA事務所長・農村開発部職員、農業局(前列中央)他の参加者

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バジョセンター長による進捗報告

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カウンターパート(園芸科長)による活動計画の説明

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JICA事務所長による総括コメント

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ベースライン調査レポートのお披露目

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バジョセンターの園芸作物圃場の視察

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バジョセンターの園芸作物圃場の視察

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懇親バーベキュー

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焚火を囲んでの意見交換・懇親