カイゼン導入前のエチオピア企業(左)と改善導入後のエチオピア企業(右)
エチオピア連邦民主共和国(以下、エチオピア)では、2000年代初頭から10%以上の経済成長を達成していますが、国民総生産(GDP)の内訳を見ると、第一次産業及び第三次産業がそれぞれ40~50%を占めるのに対し、第二次産業は10%程度にとどまり、特に製造業は5%程度と、所得水準が同程度の国々と比較しても低い状況にあります。このような製造業の立ち遅れに加え、その品質や生産性の低さがエチオピア製品の輸出や国内外からの投資促進の障壁となっており、持続的な経済成長や貧困削減に向けて、品質・生産性向上による競争力強化は不可欠な課題です。
日本の品質・生産性向上の理念や手法としての「カイゼ…