ヨルダンには、観光資源としてローマ時代、十字軍、オスマン時代などの文化遺産が豊富に存在しているだけではなく、死海をはじめとする固有の自然景観にも恵まれている。ヨルダンにおける観光業は、GDPの12.3%(中央銀行2013年)を占め、構造的な貿易赤字を抱える同国にとって外貨獲得のための主要産業となっている。また、失業率が12.6%(政府統計局2013年)である同国において、失業者の66.3%(2013年、政府統計局)を占める青年層(39歳以下)の雇用の受け皿として成長が期待されている。
ペトラは、ヨルダンが誇る世界遺産のひとつであり、2014年の同国への年間訪問者数532万人のうち、60…