医療者の接遇改善を目指した研修開発に際し、現状調査が行われました(続報)

2018年11月13日

JICAインターンの七松医師による、医療者の接遇改善を目指した研修パッケージの開発が開始されています(11月8日プロジェクトニュース参照)。今回は、その続報です。

プロジェクトでは医療者の接遇改善を目的とした研修の開発を支援していますが、まず医療の現場でどのような課題があるのか、現状の調査が必要です。現場の声を拾い上げ、研修内容に反映させることで、より現場に即した研修を開発することが可能になります。そこで保健省から承認を受けたのち、調査を実施しました。

七松医師により作成されたアンケートを用い、現場における医療者の態度、言葉遣い、服装、診療のおける時間の問題などについて、情報を集めました。ウランバートルや地方の病院を訪問し、医師、看護師、入院及び外来の患者たちに調査の目的を説明し、同意をいただいた上でアンケートに回答していただきました。多くの方が積極的に回答してくださり、自由回答の欄が足りなくなるほど、いろいろと意見をくださった方もおられました。おかげで非常に貴重な意見を多数集めることができました。

効果的な研修の開発につなげることができるように、これから集めた結果を解析します。モンゴルの医療者の役にたち、そして患者さんの医療者への満足度の向上に貢献できる研修パッケージの作成に挑戦したいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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外来の患者に対して調査を実施している七松医師