チンギルテイ地区病院で研修管理委員会が開かれました

2019年6月18日

6月17日、プロジェクトのモデルサイトであるチンギルテイ地区病院(ウランバートル市内の二次施設)にて、研修管理委員会が開かれました。今回は、6月12日に保健開発センター(CHD)により実施された研修プログラム評価に基づく勧告内容の共有、またその対策を協議するための委員会でした(プロジェクトニュース6月14日参照)。

チンギルテイ地区病院では、オルホン県RDTC(地域診断治療センター)と同様に、2018年10月より総合診療研修が開始されています。プロジェクトは、保健省やCHDからの要請に基づき、2019年3月よりモデルサイトに選定し、技術指導を中心とした支援を開始しています。

研修管理委員会では勧告内容が共有され、解決に向けた協議がなされました。研修医の評価方法やカンファレンスの実施状態に対する指摘があったため、指導医の指導体制や評価の管理方法の改善が今後必要であることが検討されました。ただ、プロジェクト開始時期から支援してきたオルホン県RDTCで行われている研修管理委員会とは異なり、本来は研修管理に関する協議事項に対する決議をすべき場が、問題共有や協議の場に終始してしまっていたり、委員会の組織形態が適切ではなかったり、委員会活動そのものに対する課題も見えてきました。

今後、オルホン県RDTCと合わせ、モンゴル国内でこれから総合診療研修を始めようと考えている施設のモデルとなることを目標に、プロジェクトでは継続してチンギルテイ地区病院での研修管理に対する技術指導を続ける予定です。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

【画像】

チンギルテイ地区病院での研修管理委員会の実施風景