日本の臨床研修病院視察に際し、モンゴルの保健大臣による壮行会が開催されました

2019年11月19日

11月15日、日本での研修病院視察に出かける9名の医師に対し、サランゲレル保健大臣による壮行会が保健省にて実施されました。

モンゴル保健省は、モンゴルの医療の発展のためにこれまで多くの医師を海外に派遣し、人材育成に取り組んできています。日本へは、臨床研修制度の構築に貢献する人材の育成を目指し、昨年合計10名の医師を派遣しました。その派遣に際し、プロジェクトでは研修先の選定や研修の準備など、様々な支援をしました。そして出発前には、サランゲレル保健大臣による壮行会も実施されました(プロジェクトニュース2018年8月29日参照)。

今年は9名の医師を日本へ派遣することになりました。幸い、昨年実施した同様の研修が好評であったこともあり、今年も続けて研修病院の医師を主な対象に、臨床研修の管理・運営という視点を学ぶことを企図し、視察を計画しました。研修員は、プロジェクトのモデルサイトであるオルホン県やチンギルテイ地区病院に続いて、総合診療研修を提供することを希望する地方の病院から主に選定されています。

「日本ではぜひ見聞を深め、モンゴルの研修制度の発展に貢献してください」と大臣から激励の言葉がありました。9名の研修参加者は緊張した面持ちではありましたが、2週間の視察期間がより実りものとなるよう、しっかり準備をして臨みたいと意気込みが語られました。

日本の受け入れ施設(国立国際医療研究センターと国際医療福大学)では、4か月以上も前から打ち合わせを重ね、準備を進めています。限られた期間での視察ではありますが、日本での学びがモンゴルの卒後臨床研修制度のより良い発展につながることを願っています。プロジェクトでも今回の視察前の準備だけでなく、帰国後もより効果的に学んできたことが活かされるように支援をしたいと思います。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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研修員に言葉を述べられるサランゲレル保健大臣

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日本に出発する研修員たちと集合写真(中央:サランゲレル大臣)