モンゴルの看護コンピテンシーに関する調査報告会が行われました。

2022年6月29日

2022年2月、日本とモンゴルをオンラインで繋ぎ開催された国別研修が開催されましたが(注)、今回は2月の国別研修で学んだことを基に、「モンゴルの看護のコンピテンシーとは何か」について研修生らが実際に行った調査について、報告会が行われました。開会式には保健省の行政管理局長であるP.Erkembayar氏、保健開発センター長のB.Narantuya氏、JICAモンゴル事務所からは川幡氏から挨拶が述べられ、職務の多忙さに加えて本調査に対し真摯に、そして懸命取り組んだ研修生たちに感謝の気持ちが伝えられました。

報告会では、保健省を始めとする行政関係の方々や看護大学の関係者、国立大学の看護教員、国立病院の看護部のグループや第二都市であるオルホン県やウランバートル市の地区病院の方々が、それぞれ住民や同僚、看護職に対し、自ら作成した質問紙等を用いて得られた調査結果から、モンゴルの看護師のコンピテンシーについての考えを述べると共に、それに対して会場に集まった研修生らによって熱い議論が交わされました。

また、日本からは次回短期専門家としてモンゴルに渡航予定の古屋専門家や、日本でコンピテンシーを基盤とした研修プログラムの策定に取り組まれている吉田千文教授も聴講され、今回の取り組みが非常に貴重であること、そして何よりもモンゴルの看護師の皆さんの情熱に感激の声が届けられました。

今後は、各グループがそれぞれに導き出した見解を基に、日本の専門家の方々と協議を重ねつつ、モンゴルの看護師のコンピテンシーの策定に取り組む予定です。これからもモンゴルの看護の発展に向けて、モンゴルの看護師たちと共に活動を進めていきたいと思います。

医師及び看護師の卒後能力強化プロジェクト
プロジェクトアシスタント ビンデリヤ

【画像】会場に集まった皆さんと共に

【画像】

調査に至った経緯や調査方法について報告する研修生

【画像】

他のグループの報告を聞く研修生達

【画像】

日本からのコメントを聞く研修生たちの様子

【画像】

研修生に挨拶をする明石チーフ