オルホン県で地方初となる看護専門研修が開始されました

2022年10月3日

オルホン県RDTCで、地方で初めてとなる看護専門研修が開始されることとなり、これに伴いプロジェクトから明石秀親チーフ、菅原千賀子専門家が開講式に参加しました。

式典では、CHDのセンター長であるNarantuya氏を始め、オルホン県保健局D.Sukhee局長、オルホン県RDTCからはNaran-Erdene院長やB.Batsukh研修部総括、看護研修部長であるB.Erdenetsetseg氏らが挨拶を務め、地方での新たな取り組みがまたオルホンから始まること、これは極めて貴重な機会であることなどが参加者たちに伝えられました。また、プロジェクトの明石チーフからは、研修生の皆さんに対する期待と声援の言葉が伝えられました。

今回、専門研修を受講する研修生は救急専門看護研修8名、ICU専門看護研修8名の併せて16名となります。オルホン県RDTCは昨年10月に看護分野で初めて地方での研修病院としての認可を受けており、研修施設として、今回の研修開始に向けハード面を含め様々な準備を進めてきました。また、指導者の育成に当たっては、プロジェクトと共同し、本年6月に地方で初めてとなる看護ToT研修を開催しています(注)。今回の研修では、この看護ToT研修修了生となる指導者ら15名が研修環境の整備・調整を行う予定となっています。

式典終了後には、自己紹介を兼ねたアイスブレークの後、菅原専門家が基調講演を行い、これから看護専門研修に臨む研修生達に対し、改めてナイチンゲールが後世の看護職者に残したメッセージなどが伝えられました。

モンゴル国内の地域医療格差是正の為にも、地方で看護専門研修が開催できるようになったことは大きな一歩であり、プロジェクトでは引き続きモンゴルの医療者の方々と共同し活動を進めていきたいと思っています。

プロジェクトアシスタント ビンデリヤ

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開講式に出席した皆さんと共に

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祝辞を述べるCHD:Narantuyaセンター長

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開会式で挨拶を行うNaran-Erdene院長

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研修生に期待の言葉を述べるプロジェクト明石チーフ

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救急専門研修を受講する研修生たち

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ナイチンゲールについての講義を行う菅原専門家