モンゴルは2009年に「障害者の権利に関する条約」へ加入後、関連する国内法を整備し、障害者基本計画にあたる「障害者の権利、参加、発達支援に関する国家プログラム」を策定するなど、障害児・者の社会参加の保障に取り組んでいる。しかし現実には、障害があっても必要な発達支援が受けられないこと、幼稚園や学校の受け入れ態勢が整っていないことなどから、就学している障害児は約40%と言われている(注1)。また、就学しても障害の種類や程度、個々の発達段階等に応じた教育を受けることができず、幼稚園や学校に通い続けることが難しくなるケースも少なくない。
障害児に対する診断・発達支援・教育のモデルを構…