エイヤワディ州ミャウンミャ地区のイネ圃場にて
ミャンマーの農業セクターは、GDPの27.9%(2014年度、ミャンマー計画・財務省)を占める重要セクターである。中でも米は全作付面積の34%(2014年度、農業畜産灌漑省)で生産される重要な穀物であるが、ミャンマーの稲作は、生産性及び品質に課題がある。生産性は全国平均3.9t/ha(籾単収、2014年、FAOSTAT)、精米歩合は全国平均64%(2014年度、USDA)と周辺国と比しても改善の余地が大きい。
生産性、品質の双方を向上させる取り組みの一つとして優良種子の利用が挙げられる。優良種子は、生産性向上、登熟時期の均一化、赤米減少等により、完全米の大量生産を可能とする。…