パレスチナは、初等教育の総就学率が95%(2013年)と高いものの、国際学力テストでは下位に甘んじるなど、教育の質の面で課題が指摘されています。このような中、パレスチナ教育庁は2014年の教育開発戦略計画の中で「生徒中心型」の教育を掲げていますが、それまでパレスチナで実施されてきた知識伝達型の教育とは大きく異なるため、教授法の大きな転換が求められています。このような背景から、理数科教員が効果的な生徒中心型授業を行うための技術支援が要請されました。本事業では理数科教育の強化を通じ、パレスチナの生徒の創造性・批判的思考力が向上することを目指しています。