情報を制するものは全てを制す?

2018年10月26日

カウンターパートの1機関であるSERFOR(ペルー林野庁)は、国家森林野生生物情報システム(National System for Forest & Wildlife Information:SNIFFS)を構築中です。これは、森林と野生生物に関連する情報を、国家レベルの各関係者や地方レベルの機関が共有し、データ間の齟齬を解消し、集積・統合して分析し、公開・利活用する仕組みです。自然資源管理を効率化してより良い政策立案と計画策定、意思決定を促すことが期待されています。一方、どのような構成で、どういう情報をどこまで誰がどうやって共有するかなどの詳細なシステム設計やガイドライン策定はこれからです。

プロジェクトでは、先進衛星技術を活用した森林マッピングや変化モニタリング、それらをもとにした取締り活動の支援などをおこなっておりますが、これらで創出される情報もSNIFFSに統合されます。

そこで、システムそのものの開発にも協力すべく、ペルーにおける自然資源情報の管理実態を調査・分析し、調査結果の最終報告会を10月25日に開催しました。中央レベルの関係者20名が参加し、調査結果に関する質疑応答や提案に関する意見交換が行われました。
協議の結果を受けて、今後プロジェクトでは調査結果を踏まえたSNIFFSのうち、優先的なシステムモジュールのデザイン設計を支援することになります。

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研修の様子

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研修の様子