(1)当該国における森林・気候変動セクターの現状と課題
パプアニューギニア独立国(以下、「パプアニューギニア))は世界有数の熱帯雨林を有する国であり、その熱帯雨林は生物多様性の観点から重要であると同時に、木材輸出等により国民経済における重要な役割を果たしている。一方、国土に占める森林面積の割合は1972年から2002年の間に82%から71%に減少したとの報告もあり 、森林減少・劣化対策が課題となっている。パプアニューギニアでは森林セクター由来の温室効果ガス排出量が大きなウエイトを占めており、REDD+(開発途上国における森林の減少・劣化に由来する排出の削減等)を重要な政策課題に据え、そ…