ベトナム社会主義共和国(以下、「越国」という。)は、対外開放政策(ドイモイ)のもと、一人当たりGNIは1,550ドル(2012年)、近年の実質GDP成長率は5〜6%を達成するなど、着実な経済成長を遂げている。また、2020年までに工業国化を達成することを政府目標とし、「社会経済開発10ヵ年戦略(2011-2020)」や「社会経済開発5ヵ年計画(2011-2015)」においても共通の目標として掲げている。越国の労働人口は総人口の約60%を占め、豊富な若年労働力が外国直接投資誘致にあたっての強みの一つとなっているが、これらの労働人口の内、大学、職業訓練等で一定の訓練を受けた労働者は約30%と低く、…