【実施報告】JICA中国後援「HICキッズセミナー~世界の国にひとっ飛び!~」

2023.09.26

 8月19日(土)、広島市中区のひろしま国際センターにて「HICキッズセミナー~世界の国にひとっ飛び!~」が開催され、8家族22人がイベントに参加しました。イベントでは、ヨルダンとバヌアツで青年海外協力隊を経験した2人の講師が、自身の体験を鮮やかに語りました。
 イベントは地図のどこにヨルダン・バヌアツがあるのか探すゲームと国旗の色塗りからスタートし、子どもたちは知らない国に頭を悩ませながらも自由にワークを楽しんでいました。

 ヨルダンで障害者支援を行っていた広島県JICAデスクの新庄芳菜恵さんは、「女性はバスの中で立ってはいけない」や「ヨルダンは湿度が低いから半袖よりも長袖のほうが涼しい」などヨルダンでの暮らしについて話しました。子どもたちは、教科書からでは分からない異国の話に目を輝かせながら聞いていました。また、新庄さんはアラビア語では挨拶する側とされる側で挨拶の仕方が異なることを教えました。子どもたちは、日本の挨拶形式との違いに戸惑うことなくアラビア語の挨拶を習得し、アラビア語で元気な挨拶を披露していました。

 バヌアツに小学校教諭として派遣された青山翔さんは、自身の体験を絵本にして話しました。青山さんは話の冒頭で、協力隊以前にバックパッカーとして訪れた国々を紹介した動画を見せました。子どもたちと保護者は、青山さんの動画を見ながら「どの国に行きたいかな」と話を広げていました。バヌアツの小学校の話では、泳いで学校にやってくる子どもがいることや、ココナッツが頭から降ってくることがあるなど、日本の小学校では体験しない話に子どもたちは驚きを隠せない様子でした。また、青山さんは参加者に、「ココナッツが降ってくるから頭を隠して!」や「バンジージャンプの体制をとって!」などとバヌアツ語で指示し、参加者は体を動かしながらバヌアツ語を体験しました。
 ヨルダンやバヌアツは大人でも聞きなじみのない国ですが、未知の国での体験に、大人も子どもも興味津々の様子でした。イベント後のアンケートでは、「いろんな国の小学校の話をもっと知りたい」「他の国の話も聞きたい」などの声が寄せられ、今回のイベントを通じて参加者の世界への関心が高まっていました。

ヨルダンの食べ物について説明する新庄さん

バヌアツでの2年間の経験を絵本にして話す青山さん

報告:JICA中国インターン生 叡啓大学 福高七海

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