第1回JICA研修員の学校訪問 岡山学芸館高校

2023.07.20

Nice to meet you!で交流が始まりました

 2023年7月20日(木)、今年度最初の学校訪問で、岡山学芸館高校に行ってきました。この日のために集まったカンボジア、ウズベキスタン、ジブチ、バングラデシュ、エチオピアの5名のJICA研修員は、「今日の学校は何人くらいいるかな?」「今日は、お昼ご飯を一緒に作って食べるんだよね?」と、ワクワクする気持ちが隠せません。
 学校に到着すると、国旗を振りながら生徒さんたちが満面の笑顔でお迎えしてくださいました。「Welcome! Nice to meet you!」予想以上の大歓迎に、研修員の長旅の疲れも吹っ飛ぶほど!

はじめまして!笑顔でごあいさつ。

まずは、みんなに自己紹介

 岡山学芸館高校は、色々な機会を設けて毎年多くの海外の人々と積極的に交流を重ねています。今回、JICA学校訪問の交流を行うのは英語科25名の生徒たち。小グループに分かれての自己紹介が始まりました。研修員は、それぞれのグループのメンバーに囲まれて「職業は?」「家族は何人?」と様々な質問に丁寧に答えていきます。「日本の食べ物で好きなものは?」バングラデシュのアクテルさんは「おにぎり!おいしいです。」少しずつ研修員と打ち解けて、明るい笑い声があちこちで起こりました。
 「はい、では、みんなに研修員さんを紹介して!」という先生の声にもひるむことなく、グループの代表が前に出て、聞き出した研修員のことについて披露していきました。英語が出てこない時は、研修員が隣でこっそりヒントを出してナイスフォロー。チームワークが冴えました!
 「僕は自分のコースが人材育成なんだけど、最初、ちょっとピンと来なかったんだよね。」と話したのは、ウズベキスタンのコビルジョンさん。「石油とか金とか、天然資源が豊富な国はたくさんあるけど、日本では『人』がかけがえのない資源です。」と、生徒のみなさんを励ますメッセージをくれました。
 次は、グループごとに先月訪れた京都をテーマに、生徒が研修員にその見どころを紹介していきました。京都の魅力だけでなく、抱えている問題や景観を維持する秘訣など、色々な視点から日本の最も有名な観光地KYOTOについて解説しました。

大好きな日本食は、おにぎりです。

日本とは異なる文化習慣にびっくり

 代わって今度は研修員によるお国紹介です。エチオピアのマックさんは、エチオピアのカレンダーを紹介しました。「エチオピアは13の月があります。1ヶ月が30日で最後の月は5日だけです。」との説明に先生も生徒もびっくり!「うるう年もありますよ。4年に1回最後の月が6日になります。新年は9月。」そんなマックさんが日本にきて困ったことは、「銀行口座の開設やスマートフォンの契約が難しかったです。ものすごく時間がかかったんだ。」と、日本での暮らしを新しくスタートする時のエピソードを話してくれました。
 お国のあいさつについて話してくれたのはカンボジアのサラアさん。胸の前で両手を合わせて、「友達とのあいさつはこのくらい。」「センパイだと少し上。」お父さんやお母さん、さらに神様と、だんだん手を合わせる位置が高くなるんだとか。「友達が来たときは?」「先生は?」みんなで練習してみました。

昼食は、みんなで作った天ぷらを食べました

 研修員の国の美味しそうなごちそうのスライドで空腹がピークに。昼食の時間は、みんなで天ぷらを作りました。1年生英語科の生徒のみなさんは、来年はカナダやオーストラリアに留学するそうです。練習もかねて、ご飯は炊飯器を使わずお鍋で炊きました。「なすはどうやって切るの?じゃがいもは?」英語と日本語が飛び交う調理室でしたが、家庭科の先生のご指導で、無事完成。研修員たちは、出来立ての天ぷらを食べて生徒のみなさんとおいしいね!と喜びあいました。
 最後に、和太鼓部の太鼓も体験させていただきました。短い時間でしたが、和太鼓部の生徒に教わって交流でき大満足でした。
 最初から最後まで、心のこもったおもてなしをしてくださった岡山学芸館高校のみなさま、ありがとうございました。

おいしくできました!マックさん(エチオピア)のグループ。

いくつか基本のリズムを教わりました。

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