第2回JICA研修員の大学訪問 文教大学

2023.11.08

ナイジェリアを紹介するマンスールさん

広島文教大学へ

 今年度2回目の大学訪問は、カンボジア・インド・シリア・エチオピア・ブラジル出身の長期研修員5名が広島市安佐北区にある広島文教大学に伺いました。大学に着くと、早速、学生さんたちが温かく迎えてくださり、「Hello!」と研修員を取り囲んでの自己紹介が始まりました。同じ英語でも、話す言葉は、いつもの英会話の先生のものとは違いましたが、お互いにコミュニケーションを取りたいという気持ちが通じ合い、すぐに打ち解けました。
 次に、場所を移動して、研修員のお国紹介です。日系ブラジル人の研修員ダニエルさんは、「スナオ」という日本語の名前もお持ちです。「日本語でブラジルの紹介をしますね」と、流ちょうな日本語で、ふるさとブラジルの有名な観光地やお祭りなどについて話してくれました。カンボジアのヨウさんは、お国ではカンボジア銀行にお勤めで、これまでに日本以外にも、世界各国の経済セミナーに参加してきました。「大学を卒業することがゴールではありません。働き始めたら、上司や同僚と良い関係を築くことが大切です。そうして、さらに自分が興味や関心があること追及し、深めていくことが大切です。」と、これから就職活動が始まる3年生に、力強いエールを送りました。

みんなでランチ

 昼食の時間も、引き続き、学生との交流を行いました。この大学のBECC(Bunkyo English Communication Center)は、英語に特化した建物です。1階の「BECCカフェ」で昼ごはんを食べていると、研修員に興味を持った学生たちから次々に、「座ってもいいですか?」と声をかけられました。「もちろん!」と答える研修員たち。実は、何人かの研修員には、宗教上、食べられない物がありました。そこで、今回の事業担当の先生がお弁当を作ってくださっていました。みんな、大喜びでおいしくいただきました。
 学生のみなさんとご飯を食べ終えると、シリアの研修員サラさんがペンと紙を出して、アラビア文字を書いてみせてくれました。「右から書くのは知っていたけど、見るのは初めて!」と笑顔の学生たちに、さらに色々な文字を書いてくれました。

さらに盛り上がるBECC!

 午後は、BECC2階の広島文教大学が誇る「セルフアクセスラーニングセンター」へ移動しました。ここは自分で英語を学ぶことができるように、テキストだけではなく、英語のDVDやゲームも置いてあるリラックスできる空間になっています。、英語の先生数名が迎えてくださり、先生を交えて学生と様々な話題について話しました。「日本では、どんなところに行ったことがありますか?」「日本では何を学んでいるの?」といった話をしていると、茶道部の学生たちが点てた抹茶を振舞ってくださいました。「本物の抹茶はちょっと苦いね」と笑うナイジェリアのマンスールさんでしたが、和菓子をいただいて「お菓子が抹茶に欠かせないのがよく分かったよ!」とご満悦でした。
 「JICAの研修員のみなさんが来るのをみんなで楽しみにしていたんですよ。」との先生の言葉どおり、訪れる学生の数はどんどん増えていき、用意していただいた椅子は満席に。研修員を囲む輪が急遽もうひとつ作られ、母国の暮らしの様子や日本や世界の少子化問題など、話題は尽きませんでした。研修員の訪問を受け入れてくださった広島文教大学の皆さん、どうもありがとうございました。

インドの研修員ブレッシ―さんを囲んで

アラビア文字を書いて見せるサラさん

抹茶をいただくモンスールさん

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