「水島フィールドワーク」(地域理解プログラム 瀬戸内海で学ぶ、産業と暮らしと環境)実施報告!

#1 貧困をなくそう
SDGs
#14 海の豊かさを守ろう
SDGs
#15 陸の豊かさも守ろう
SDGs

2023.12.01

2020年から始まった地域理解プログラム/水島ツアーは今年で4回目!2023年秋に来日、岡山大学に入学した新たな3名の長期研修員も含め、今回は計8名の長期研修員が参加しました。

まず向かった先は、あさがおギャラリー。ここは、水島地域で起きた公害の歴史を伝えていくため昨年10月にオープンした場所。本プログラムに毎年ご協力いただいている(公財)水島地域環境再生財団(以下、みずしま財団)副理事長の福田憲一氏より、水島で起きた公害について、昔と今の写真を比較しながら説明がありました。経済成長を求めて水島に大規模なコンビナートを作り、その結果、農業、漁業、環境、そして人体への被害が発生。人々が苦しんだ歴史を繰り返さない為に、次の世代に綺麗な青空を受け継ぐ為に、地域一帯となって、より健康で暮らしやすい地域づくりの為に活動されている事を学びました。

福田副理事長より講義

豊かな日本に貧困!?

続いて、水島でこども食堂を運営されている「こども食堂ミソラ♪(ハルハウス)」の井上正貴代表よりお話を伺いました。冒頭「皆さん日本は豊かな国だと思いますか?」という質問に、長期研修員はもちろんと頷く人ばかり。現状は教室で7人に1人は貧困層の子供がいる事、十分に食事を食べれない、そして安全安心な居場所がない子供がいる事を知り、研修員は衝撃を受けていました。豊かさを求めすぎて大事な事が欠けていく…それは人との繋がりや相手を思いやる心。井上代表からは、コミュニティの繋がりや子供達の居場所を作る為、様々なイベント企画や取り組みをされている事をお話しいただきました。その活動に賛同し、「是非自分たちに協力出来る事があれば参加したい!」と発言する研修員も。お昼は井上代表手作りのハラルカレーを食べながら、地元の高校生と一緒に交流をしました。高校生に将来の夢を聞いたり、各国の食文化の話をしたりと、和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。

井上代表手作りのハラルカレー

みんなで集合写真♪

海から見るコンビナート

プログラム最後は、船に乗って海からコンビナートを見学!みずしま滞在型環境学習コンソーシアム会長の古川明氏より、迫力のある大きなタンクや重機、そして海底トンネルについて、各企業の取り組み等も交えながら説明がありました。この日は少し海が荒れていて揺れ動く船でしたが、研修員は船から見るコンビナートに興味津々の様子でした。プログラム最後には、本プログラムを企画、同行してくださったみずしま滞在型環境学習コンソーシアム事務局のみずしま財団理事・研究員 塩飽敏史氏より、経済成長を求めすぎると何が起きるか、環境、地球、人との繋がりについてもう一度考える機会になればとお話がありました。

揺れ動く船からコンビナート見学!

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