御薗宇小学校 “とんど”大会

2024.01.20

勢いよく燃える“とんど”

初めての“とんど”に参加

 2024年1月20日(土)、23名のJICA研修員が朝早くひろしま国際プラザを出発。列を作って歩いて行きます。今日は近くの小学校の“とんど”大会に招待されていました。あいにくの曇り空で今にも雨が落ちてきそうです。「お願い!雨よ、降らないで~。」と願いながら、東広島市立御薗宇小学校に向かいました。学校に到着すると立派な“とんど”が校庭にそびえ立っています。初めて見る“とんど”に「うわー!こんなに大きいんだ。」とびっくりした様子の研修員たち。早速、写真撮影が始まりました。
 開会式が終わり、いよいよ“とんど”に点火です。勢いよく火が燃えている“とんど”に歓声が挙がりました。多くの研修員がスマホを片手に動画を撮影しています。そのうちにパンパンという音が聞こえてきました。「あれは何の音?」と聞いてきたのはインドネシアのチャンドラさん、竹のはじける音と聞いて驚いていました。

児童との交流に大満足

 次に研修員は、2~3人ずつに分かれて各クラスに合流、児童との交流を楽しみました。この日は学校側から、研修員のお国の正月行事や正月料理を紹介してほしいと事前にリクエストを受けていました。それぞれのお国の画像を準備して持参、それを見せながらお国について紹介しました。「子どもたちが私の国の文化を学び、私は彼らの文化を学びました 子どもたちとの交流が本当に楽しかったです。」と感想を述べたのは、ドミニカ共和国のリズさんです。また、音楽を準備して自国の踊りを紹介したのは、イラクの研修員6名です。シャイーという踊りでしたがとっても簡単で、子どもたちも楽しそうに輪になって一緒に踊っていました。
 交流の合間には交代で餅つきも体験させていただきました。「僕はブラジルに留学していたことがあるので、お餅を食べたことがあるんだよ。」と餅つきを楽しみにしていたのは、イラクのムスタファさんです。日系人の多いブラジルでお餅を食べたことがあるようです。「よいしょ!よいしょ!」という掛け声の中、研修員も実際に杵でお餅をつかせていただき、とても良い経験になったようです。

この日学んだ日本の文化

 あっという間に交流と餅つきも終わり、お別れの時間がやってきました。教室から校庭に出てみると、なんと子どもたちが手を振りながら教室の窓から見送ってくれているではありませんか。中には大声で研修員の名前を呼んでいる子どももいます。呼ばれた研修員はとっても嬉しそうに手を振り返していました。
 自国で教師をしているというシリアのジョージさんは「日本文化を学ぶだけでなく、日本ではどのように児童に接しているのか、直接見学する貴重な機会になったよ。」と感想を述べていました。研修員の控室となった図工室にはこの日のために黒板に歓迎の言葉が書かれ、美しい花が活けてありました。研修員のために活けられた花であることを伝えると「えー!そうなの!」と驚いていました。ゲストを気遣うおもてなしの心も、日本の文化として研修員の心に残ったことと思います。
 たくさんのことを体験させてくださった御薗宇小学校の先生方、児童の皆さん、地域の皆さん、素晴らしい機会をいただきありがとうございました。

一緒にコマ回しをするフィジーのチャールズさん

福笑いに挑戦!コスタリカのジェリーンさん

寒くて、少しずつ火に近づいていく研修員たち

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