【イベント報告】2023年度 茶道

2023.07.14

いよいよ再開、茶道教室

7月7日(金)、今年度第1回目の茶道教室を、ひろしま国際プラザの和室で開催しました。コロナ禍で開催を中止してから、実に3年5か月ぶりの茶道教室です。日本文化体験教室の開催を待ちわびていた長期研修員を始め、16名の在館研修員が参加しました。久しぶりの開催を喜んだのは、研修員だけではありません。ちょうど7月7日は七夕だからと、講師が笹や織姫と彦星の人形を持参し、床の間に飾ってくださいました。また、七夕の物語を通訳ボランティアさんが英語で説明してくださったのです。茶道だけでなく、日本の七夕にも触れることができ、研修員にとってよい日本文化体験の機会となったようです。

茶道を堪能しました!

一番乗りで和室にやってきたのは、カーボヴェルデのエドソンさんです。開始10分前にやって来ました。初めて畳に座るらしく、「膝が曲げられない…」と落ち着かない様子でしたが、教室が始まると男性のお辞儀を完璧にこなしているではありませんか!また、「床の間に一番近い席には、年長者や地位の高い人が座るんですよ。」という講師の説明を聞いて、ますます背筋がピーンと伸びます。その姿を見て、みんながはやし立て、その場が一気に和やかな空気に包まれました。
次に、講師のお点前を見せていただき、その美しい動きを堪能した後、いよいよ研修員がお菓子とお抹茶をいただく番です。まずは自分がいただく前に、次の人に「お先に」と声をかけることを学びました。みんなが次々に横を向いて「お先に」とあいさつします。うまく言えたことに、自然と拍手が湧き起こります。研修員たちは、茶道独特の動きや言葉を体験することを本当に楽しんでいるようでした。
食べられない人が多いかも…と心配していたお菓子とお抹茶も、ほぼ全員が完食。「今まで食べた中で一番美味しいお菓子だった!」と言ったのは、南スーダンのアグネスさんです。ニコニコ笑顔でお菓子を食べていました。「お菓子を食べてお抹茶を飲んで、最後にもう一つお菓子があればよかったのに」という声もありました。隣の人の食べている違う種類のお菓子を「ちょっと食べさせて」と分けてもらっている人もいました。皆さんのお口に合って本当によかったです。

男性のお辞儀を完璧にこなす研修員 右端がエドソンさん

お菓子をとるフィリピンのクラリサさん

大満足で、はいチーズ!

お菓子とお抹茶をいただいた後は、質疑応答の時間です。「茶道はどんな時に行うのですか?」「1年に何回くらい行いますか?」など、質問が挙がりました。中には「お茶を運んでくれる人たちは、お菓子とお抹茶は食べないのですか?」と質問する人も。「お茶会では、ちゃんと裏で食べるので大丈夫ですよ。」という講師の説明に安心した様子の優しい研修員もいました。
 最後に全員でグループ写真を撮って終了しました。この体験が、研修員の皆さんの日本での良い思い出となれば幸いです。

最後に全員で記念撮影

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