開発教育学び合いネットワーク研修を実施しました!

2024.02.27

集合写真

集合写真

1月27日(土)・28日(日)の2日間、JICA九州が実施している「開発教育/国際理科教育支援事業」に日頃から関わってくださっている教員の方々のネットワークづくりや学び合いの機会となる研修を初開催しました。今回参加いただいたのは、2023年度教師海外研修の参加教員7名、九州各県で開発教育/国際理解教育を実践している教員12名、および各県から国際協力推進員7名、計26名がJICA九州に集まりました。

1日目は、教師海外研修参加教員による授業実践報告とグループディスカッションを行いました。教師海外研修参加教員は、ベトナムでの研修後、自らの学びを児童生徒に伝えるために、各自学習指導案を作成して授業実践を行っており、その内容や授業を受けた児童生徒の様子が報告されました。小・中・高校・特別支援学校と所属校の校種が異なり、担当教科も英語や地理歴史・公民、商業、栄養など多岐にわたることに加え、個人の体験を通した学びが反映されていたため、各教員の授業実践は実に多様性に富むものでした。

児童生徒に「伝えたい」という熱い想いや「どう伝えたらいいか悩んだ」という葛藤など、様々な想いが溢れる報告に、真剣に耳を傾けていた参加者のみなさん。質疑応答やグループディスカッションはとても盛り上がり、「日本とベトナムの同じところと違うところを生徒に考えさせている授業が良いと思いました」「生徒に対してどのように世界に目を向けさせるか課題に感じていましたが、各先生方の創意工夫をしている事例から多くのヒントを得られました」といった声が挙がっていました。また、報告した教師海外研修参加教員からも「発表に対して、たくさんの感想や質問をいただき、ディスカッションを通して学びが深まりました。九州各県で開発教育/国際理解教育を実践している同じ志を持つ教員同士でつながることができた一日でした」とのコメントがあり、まさに「学び合い」の研修となったことがうかがえました。

1日目 ベトナム研修の授業実践発表

1日目 ベトナム研修の授業実践発表

グループディスカッションの様子

グループディスカッションの様子

2日目は、特定非営利活動法人NIED・国際理解教育センター代表理事の伊沢令子氏を講師にお迎えし、ワークショップを行いました。「人を啓き、社会を開き、未来を拓く 開発教育・国際理解教育」をテーマとして、開発教育・国際理解教育の目的、内容、方法について体験的に理解を深めるプログラムは、「他者を知るために自分を知る、世界を知るために日本を知るなど、自分にせまるワークショップが大変興味深かったです。また、世界の問題は人権か環境問題に分けられる、というのも納得しました」アイスブレイクで実施した「自己紹介の方法など、明日から使えるものがたくさんありました」など、参加者からは多くの気づきを含む感想が挙がっていました。

「自分一人では分からなかったことや解決できなかったことをたくさんの先生方と話すことで解消することができ、情報共有の大切さを実感しました」「教員同士の繋がりをつくることができ、前向きに開発教育/国際理解教育を捉えることができました。また明日からがんばって取り組んでいこうと思えました」といった感想が聞かれた本研修。
研修後も学びの実践が着実に継続されているようで、2日目のワークショップで学んだアイスブレイクや共有・発表の手法を「早速学校でやってみました!」という報告が参加者から届いています!

2日目 伊沢講師によるワークショップ

2日目 伊沢講師によるワークショップ

世界と日本の課題を考えるグループワーク

世界と日本の課題を考えるグループワーク

JICA九州では、開発教育/国際理解教育支援事業を行っています。2024年度の教師海外研修の募集は、4月頃開始予定です。詳細はHPをご覧いただき、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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